こんにちは、たっつんです🍄
ぼくの連載は、
ぼくがTwitterに投稿する元ネタを
徒然なるままに書き連ね、
その文章がどのようなツイートに変化したのかを
楽しんで頂くというものです。
今回は、
ウンチを差し出してくる認知症のかたの話です。
【元ネタ】
15年ほど前。現場リーダー時代。
夜勤者からの申し送りで、夜間ウンチを左手に持って
職員詰所までくるNさんの話が出た。
Nさんは認知症で言葉が話せない。
いつもの事らしい。
職員にウンチを差し出して、「ううん、ううん」と取れと言いたそうにされる。
汚いので手袋をして取ろうとすると立腹され、
今度は離そうとされない。
無理にウンチを取って手を洗わせて頂くが、
その際にはかなり抵抗されるので困っているとの事。
どういう状況か確認する為に、夜勤に入る。
2:00頃、詰所にやってくるNさんの影。
やはり左手にウンチを持っており、
ぼくが出迎えると左手を前に突き出して
「ううん、ううん」とされる。
取ってほしいんやろなというのはわかる。
手袋をして受け取りますよとやってみるが、
首を横に振って拒否。渡してくれない。
申し送りの通りの行動。考える。
ふと、Nさんの居室を見に行く。
何かヒントがないか・・・
持ち込まれた仏壇の扉が半開きになっていた。
居室に入ってくるNさん。
左手を差し出す。手袋で受け取ろうとすると拒否。
ぼくが仏壇を指さすと大きく頷いた。仏壇にヒントがある。
差し出そうとするけど、手袋で受け取ろうとすると拒否。
素手でもらうか・・・
覚悟を決めて素手で受けてみるとウンチを渡してくれた。
仏壇を指さすと頷くので、ウンチを置いてみた。
笑顔で「うんうん」と満足そう。
答えはウンチを大事な物として仏壇に供えたかったのだ。
Nさんの手を洗い、自分の手を洗い、
Nさんが入眠されてからウンチを取って、
代わりにぼくが持ってたお菓子を供えた。
次の日から、職員で仏壇のお世話をさせて頂き、
常にお供え物をする事でNさんのウンチ運搬はなくなった。
気持ちに寄り添う事の大切さを教わった一件。
【投稿したツイート】
https://twitter.com/tattsun_cw/status/1527401254233702403?s=20&t=x02fWeN49iiEYJrA8NqQ6A